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過食費用や治療費、増えていませんか?

摂食障害は経年と共に症状が重くなっていく可能性の高い病気です。
ここではこの事を経年増加(けいねんぞうか)と呼びます。
過食の量や回数、時間、金額が増えていくことです。
経年増加は将来のあなた自身や周囲の人々にどのような影響を与えるのでしょうか。

過食費について

摂食障害は放っておくと70歳や80歳のおばあちゃんになっても続く可能性のある病気です。
80歳までにかかる過食費はいくらになるでしょうか。
ここでは経年増加しないという最も甘い条件で予想した場合の金額を計算をしてみましょう。

例)過食費が1日3000円の場合、
年間過食費(円)=3000(円)×30(日)×12(ヶ月)=1080000(円)
あなたが現在25歳の場合、80歳まで残り55年なので
80歳までの過食費(円)=1080000(円/年)×55(年)=59400000(円)

過食費の増加

経年増加すると当然過食費も増えていきます。
今現在は働けている状態で、過食費をまかなえて、生活が成り立っていたとしても、経年増加によってそれができなくなる可能性は高いです。
症状が増えているにもかかわらず、過食費をまかなうために仕事を増やし、症状を悪化させるケースもあります。
普通の仕事では過食費がまかなえなくなり、風俗の仕事をせざるをえなくなった人もたくさん居ます。

体力の衰えと経年増加について

10~20代の若い時に一日一回の過食嘔吐をしながら働けていた人が、30~40代になると同じ一日一回の過食嘔吐でも働けなくなったり体調不良になることはよくあることです。
若さでなんとか乗り切れていたものが、そうはいかなくなってくるのです。

過食や過食嘔吐が体に与える影響により、体力の低下は健康な人に比べると著しいと考えられます。

体力の衰えに加えて、経年増加の可能性を考えると怖いですね。

本当は体がぼろぼろになっているにも関わらず、それを麻痺させて普段通りの生活を保とうとするために、症状が増えるということもあります。

合併症による出費

摂食障害の症状が続くと、体に様々な不調が出てきます。
歯の治療、免疫力の低下による病気の治療などなどが必要になることもよくあります。
治療のためには治療費がかかりますね。

下剤に依存している場合は、下剤を買うお金が必要です。下剤の使用量も経年増加する可能性が高いです。
また、ダイエット食品、サプリメント、エステ、アルコール、ギャンブル等、他の依存対象にお金がかかる場合もあります。

摂食障害は、過食費や、体の治療費など、将来的にお金がたくさんかかってくる可能性のある病気なのです。

経済面においての周囲との関係

過食費が足りない、働けない、生活が成り立たない、などの状況になってしまった場合、費用をまかなってくれるのは誰でしょうか。
お金や収入が無くなっても、過食の症状は自分の意思で止めることはできません。

独身の方であれば両親や親せき、兄弟に頼ることになるかもしれません。
既婚の方であれば旦那さんであるかもしれませんね。大事なお子さんの養育費まで削り取ってしまうかもしれません。

このまま病気を放置していた場合、周囲に多大な迷惑をかける可能性は少なくありません。
周囲に迷惑をかける事実は、あなた自身の心にも重くのしかかってくるのではないでしょうか。

今より更に経年増加してからではなく、今この瞬間から、病気と向き合う事が大事かもしれませんね。

心理面においての周囲との関係

経年増加し症状が増えていけば、精神的に更に不安定になり周囲の人との人間関係がうまくいかなくなるかもしれません。
過食や過食嘔吐の症状に追われると、安定した人付き合いができる心の状態ではなくなってくるかもしれません。

実際に摂食障害を経験したことのないあなたの家族や旦那さんはあなたの状態を見ただけでは理解がしづらく、周囲の人々との関係にも支障が出てくるかもしれません。

あなた自身も過食症状が止められず、イライラする自分を責め、心の状態が更に悪くなる可能性があります。

摂食障害をこのまま放っておくと、あなたの周りの大切な人々を辛い状況に巻き込んでいくかもしれません。
その事は同時にあなたの心の状態にとっても良くないことではないでしょうか。